研究事例

粉砕

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超臨界で石炭などを細かく粉砕

耐圧構造のボールミルに、粉砕したい石炭・ケイ石・ボール・アセトン等の溶剤を入れ、これに二酸化炭素を圧入後、粉砕を開始します。
粉砕の進行にともなってミル内の温度が上昇して超臨界状態になり、その結果流体の粘性が極めて低下するためより細かく粉砕することが可能となります。

超臨界で微粒の粉体塗料を効率良く作る

アクリルクリアー粉体塗料やポリエステルエナメル粉体塗料等を作る方法として、これら塗料をエタノール・アセトン等の極性溶剤とともに超臨界二酸化炭素に溶解します。
その後減圧して急速に膨潤させることにより、これらの塗料が微細粒子になり粉体塗料として回収されます。

活性成分分散液の製造方法

β力ロチンのような活性成分を水溶液中に分散することは、従来の分散技術では不可能でしたが、超臨界技術を用いることにより極めて簡単に効率良く分散液を得ることができます。
活性成分としてのβカロチンを、45℃、25MPa、0.8kg/h程度の亜酸化窒素(笑気)などにほぼ完全に溶解し、次にこの溶液をゼラチン水溶液に導き減圧すると、1μ未満の微細な分散液が得られます。
活性成分としてはこのほかに染料・ビタミン・ポリマー・リボゾーム・薬剤・タンパク質などが可能です。