高圧技術とは?

高圧の世界

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圧力とは?

物体の面あるいは内部の面に向かって垂直に押す力のことです。

密閉された容器中で温度を上げると、分子の動きが活発になって分子同士や壁にぶつかることが多くなり、容器中の分子密度が高まることで圧力が上がります。分子が多くぶつかるほど力(圧力)が増し、分子同士がぶつかり合う回数が多くなるほど分子は様々な方向へ飛び散り、これが拡散力の強さとなります。

自然界では大気圧や水圧があり、地上の標準大気圧(1気圧)は0.1MPaで、1平方cmの面に1㎏の力がかかっている状態です。
水圧は水面から10m深くなるにつれて0.1MPaずつ圧力がかかって、深海層3000m~6000mは30MPa~60MPa、最も深いとされてるマリアナ海溝の約1万mは約100MPaの圧力となり、深海の火山口、熱水噴出孔の近くでは圧力・温度とも高く、自然の超臨界状態が確認されています。
これらの近くでは盛んに有機物が合成・生成されていることから、超臨界が原始地球でのアミノ酸の生誕に関わっているという説が有力です。
人工的なものとして、圧力鍋は0.1~0.2MPa、ガスタンクは1MPa前後、ガスボンベは十数MPaなどがあり、近年、数十~数百MPaまでの超高圧加工が世界各国で活発に研究され、食品分野において商品化が急速に進んでいます。